シンギュラリティ実験ノート

購入した1000ドルPCで何がどこまでできるのか実験した記録です。

将棋AI

DeepLearning系の将棋AIがRyzenのiGPUで簡単に動いた(ふかうら王編)

DeepLearning系の将棋AIがRyzenのiGPUで簡単に動いた、の続報で今回はふかうら王についてである。ふかうら王はやねうらお氏によって作られたdlshogi互換エンジンである。 ふかうら王の導入手順 Windows版実行ファイルは下記のページから辿っていき、ふかうら…

DeepLearning系の将棋AIがRyzenのiGPUで簡単に動いた

DeepLearning系の将棋AI(dlshogiやふかうら王)をRyzenのiGPU(CPU内蔵GPU)で動かすのは大変だと思っていた。しかし、今日、なにげなくWindows11環境にDeepLearning系の将棋AIをインストールしたところ、onnxruntimeを使えばDeepLearning系の将棋AI(dlsho…

UM790 ProのCPUにはNPUが内蔵されているらしい

はてなの検索機能は分かりにくい。ようやく検索ページを見つけて「UM790 Pro」と入力し、はてなの中の「UM790 Pro」の情報を検索してみた。自分のページも出てくるかと見ていたら下記の「AMD Ryzen AI」と書かれたページに目が止まった。 vengineer.hatenabl…

将棋AI dlshogiを1000ドルPCで動かす(第3報)

将棋AI「dlshogi」のpython版をAMDの内蔵GPUで動かしたこと、onnxruntime版もCPUで動作したことは先日報告した通りだ。その後の検証でいくつか訂正すべき点が見つかったのでそれらについて書く。 速度の違い onnxruntimeのROCmのサポート onnxruntimeをビル…

将棋AI dlshogiを1000ドルPCで動かす(その後)

dlshogiを1000ドルPCで動かし、その後確認できたことが幾つかあるので報告したい。 python-dlshogi2(GPUで動作) GPU利用状況の確認 GPU利用プロセスの表示 NPS(1秒あたりの探索ノード数) 将棋GUIの設定パラメタ 将棋所のパラメタ設定 ShogiGUIのパラメタ…

将棋AI やねうら王&水匠5を1000ドルPCで動かす

やねうら王と水匠5を1000ドルPCで動かしたので、実験ノートにまとめておく。動作環境はUbuntu22.04である。 前置き インストール手順 1.やねうら王の実行ファイル一式をダウンロードする 2.Makefileを編集しコンパイルする 3.評価関数テーブルをファ…

将棋AI dlshogi(C++&OnnxRuntime版)を1000ドルPCで動かす

DeepLearning系将棋AIのdlshogiのインストールの続きである。今回紹介するのはdlshogi C++版である。NVIDIA以外のGPU、CPU内蔵GPUでも動くOnnxRuntime版を使うことになる。 OnnxRuntimeとは Microsoftがオープンソースで公開しているもので、ONNXモデルを使…

将棋AI dlshogi(Python版)を1000ドルPCで動かす

DeepLearning系将棋AIのdlshogiをUM790 Proにインストールした。GPUで動作させたかったのでUbuntu環境を使用した。今回紹介するのはPython版である。CPUでも動作させたのでその性能比についても報告したい。 インストール手順 dlshogiを知らない方はdlshogi…

AMD ROCmを使うことで何ができるのか

MINISFORUM UM790 Proを注文した後、AMDもROCmというソフト(NVIDIAのCUDAに該当するもの)を提供していることを知った。このAMD ROCmを使うことで、UM790 Proで動作が期待できるAI関連ソフトについて書きたい。 ROCmでMNIST ROCmについて正確に知りたい方…