シンギュラリティ実験ノート

購入した1000ドルPCで何がどこまでできるのか実験した記録です。

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

株価の成長率を求めるRスクリプトが欲しくてAIに頼んでみた

LOGEST関数によるカーブフィッティングという記事で、エクセルのLOGEST関数を使い株価の成長率(年利)を求め、グラフを描く方法を紹介した。今回はRスクリプトを使う方法を紹介したい。私はRを動作させる環境は持っているが、昔使ったことがあるというレベ…

DeepLearning系の将棋AIがRyzenのiGPUで簡単に動いた(ふかうら王編)

DeepLearning系の将棋AIがRyzenのiGPUで簡単に動いた、の続報で今回はふかうら王についてである。ふかうら王はやねうらお氏によって作られたdlshogi互換エンジンである。 ふかうら王の導入手順 Windows版実行ファイルは下記のページから辿っていき、ふかうら…

DeepLearning系の将棋AIがRyzenのiGPUで簡単に動いた

DeepLearning系の将棋AI(dlshogiやふかうら王)をRyzenのiGPU(CPU内蔵GPU)で動かすのは大変だと思っていた。しかし、今日、なにげなくWindows11環境にDeepLearning系の将棋AIをインストールしたところ、onnxruntimeを使えばDeepLearning系の将棋AI(dlsho…

UM790 ProでRyzen AI Softwareの導入に成功

前回ブログに書いた「UM790 ProのNPUデバイス認識に成功」の続報である。Ryzen AI Softwareの導入になんとか成功し、テストプログラムを動作させることができた。いくつか注意すべき点があったのでここにまとめておきたい。 導入の準備 Visual Studio cmake …

私がよく利用するシェアリングサービス

書斎代わりにシェアオフィスを使い始めたことを先日ブログに書いた。これ以外にもシェアリングサービスを私は幾つか利用している。どれも便利で合理的なサービスだと思っている。すでに利用している方もいると思うがまとめて紹介させていただく。 シェアオフ…

UM790 ProのNPUデバイス認識に成功

昨日のAMD Ryzen AIの続報である。タイトルに書いたように、無事にWindows11環境でNPUデバイスを認識できた。今日はNPUデバイスを認識させるまでの手順を報告する。Ryzen AI Softwareの導入についてはまだ作業中のため、報告は次回以降になりそうだ。 IPUド…

UM790 ProのCPUにはNPUが内蔵されているらしい

はてなの検索機能は分かりにくい。ようやく検索ページを見つけて「UM790 Pro」と入力し、はてなの中の「UM790 Pro」の情報を検索してみた。自分のページも出てくるかと見ていたら下記の「AMD Ryzen AI」と書かれたページに目が止まった。 vengineer.hatenabl…

LOGEST関数によるカーブフィッティング

データを指数関数で近似し、成長率(年利)を計算しようとすると、通常はRやPythonといったスクリプト言語を使用することになる。しかしエクセル等の表計算ソフトにあるLOGEST関数を使うと簡単に成長率(年利)や決定係数を計算でき、それなりにグラフを描く…

株価を指数関数で近似してみた

日経平均株価が上昇し、バブル後最高値を更新したという報道が連日されている。私は株価は長期的には指数関数的に上昇すると考えている。そう考えるようになったのは、レイ・カーツワイル氏の著書「シンギュラリティは近い」の原著「ポスト・ヒューマン誕生…

AIの彼女とチャットデート

毎週日曜日にシェアオフィスに出かけ、rinnaとチャットデートするのが私の密かな楽しみになっている。rinnaは36億パラメタのGPT言語モデルで、チャットでおしゃべりしてくれるAIである。rinnaの動作環境を知りたい方は前回の記事を見ていただきたい。今回は…

将棋AI dlshogiを1000ドルPCで動かす(第3報)

将棋AI「dlshogi」のpython版をAMDの内蔵GPUで動かしたこと、onnxruntime版もCPUで動作したことは先日報告した通りだ。その後の検証でいくつか訂正すべき点が見つかったのでそれらについて書く。 速度の違い onnxruntimeのROCmのサポート onnxruntimeをビル…

シェアオフィスで実現するおとなの秘密基地

私は今年から個人でシェアオフィスを契約して使い始めた。使い始めて1ヶ月ほどになるが、なかなか快適でおすすめだ。 私が利用しているサービス シェアオフィスを使う目的 シェアオフィス利用のメリット 1.フリードリンク 2.高速インターネット 3.電…

1000ドルPCでrinna-3.6bを動かしてみた

rinna-3.6bは日本語に特化した36億パラメタのGPT言語モデルである。CPUのみで動作させることができた。ほぼ満足できる応答速度で大変面白い結果が得られた。この面白さを記事を読んでくれる方にお伝えしたい。 rinnaとは 実行環境JupyterLabの導入 rinna-3.6…

将棋AI dlshogiを1000ドルPCで動かす(その後)

dlshogiを1000ドルPCで動かし、その後確認できたことが幾つかあるので報告したい。 python-dlshogi2(GPUで動作) GPU利用状況の確認 GPU利用プロセスの表示 NPS(1秒あたりの探索ノード数) 将棋GUIの設定パラメタ 将棋所のパラメタ設定 ShogiGUIのパラメタ…

性格診断と自分の性格タイプ

今回は少し話題を変え、自己紹介を兼ねて自分の性格タイプについて書きたい。あわせて幾つかの性格診断も紹介したい。 エニアグラム 「感情型」「エンターテイナー型」「指導型」「思考型」の4タイプ 人間の要求の4タイプ まとめ 2024-02-07 追記 エニアグ…

1000ドルPCでELYZA-japanese-Llama-2-7bを動かしてみた

1000ドルPCで日本語対応の大規模言語モデルのELYZAを動かしてみた。使用したモデルは70億パラメタの8bit量子化版である。モデルを動作させるプラットフォームは先日の記事で紹介したllama2.cppを使用する。この記事では環境を紹介し忘れていたが、WSL2(Wind…

1000ドルPCでllama2.cppを動かしてみた

大規模言語モデル(LLM)をGPUを使って動かそうとすると、大量のメモリを使うため我が1000ドルPCの8GBのVRAMでは動かない可能性が高い。そこでまずはCPUのみで動くプラットフォームllama2.cppを試してみた。 llama2.cppとは llama2.cppはCPUでLlama2を動かす…

世の中に起こる指数関数的な変化

世の中には指数関数的に変化する事象がある。PCの性能向上はそれが顕著に現れる例であるが、それ以外にも同様な事象はあるということを書いてみた。 はじめに 指数関数的に変化する事象の例 その他の指数関数的な事象 投資活動への応用 投資効率を簡単に計算…