シンギュラリティ実験ノート

購入した1000ドルPCで何がどこまでできるのか実験した記録です。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

将棋AI やねうら王&水匠5を1000ドルPCで動かす

やねうら王と水匠5を1000ドルPCで動かしたので、実験ノートにまとめておく。動作環境はUbuntu22.04である。 前置き インストール手順 1.やねうら王の実行ファイル一式をダウンロードする 2.Makefileを編集しコンパイルする 3.評価関数テーブルをファ…

将棋AI dlshogi(C++&OnnxRuntime版)を1000ドルPCで動かす

DeepLearning系将棋AIのdlshogiのインストールの続きである。今回紹介するのはdlshogi C++版である。NVIDIA以外のGPU、CPU内蔵GPUでも動くOnnxRuntime版を使うことになる。 OnnxRuntimeとは Microsoftがオープンソースで公開しているもので、ONNXモデルを使…

将棋AI dlshogi(Python版)を1000ドルPCで動かす

DeepLearning系将棋AIのdlshogiをUM790 Proにインストールした。GPUで動作させたかったのでUbuntu環境を使用した。今回紹介するのはPython版である。CPUでも動作させたのでその性能比についても報告したい。 インストール手順 dlshogiを知らない方はdlshogi…

1000ドルあたりのPCの進化をグラフにプロットする

1000ドルあたりのPCの能力進化の歴史をグラフにプロットするとどうなるか。レイ・カーツワイル氏が作成したグラフが下記の図である。このグラフは彼の著書「シンギュラリティは近い」に掲載されており、このグラフをベースに彼はシンギュラリティの期日を204…

1000ドルPCでStable Diffusion WebUIを動かしてみた

MINI PC(MINISFORUM UM790 Pro)でStable Diffussion WebUIを動かしてみたので、導入手順と動かした感想をここにまとめておきたい。 前提条件 インストールする前にMNISTサンプルプログラムが動作していること、つまり、amdgpuドライバのインストール、ROCm対…

Ubuntu環境でGPUドライバをインストールしMNIST

UM790 Proで最新のUbuntu環境に、最新のAMDGPUドライバをインストールすることでMNISTが動作することを確認したので報告したい。 Ubuntu+amdgpu+docker環境での動作確認 Ubuntu22.04LTS amdgpuがサポートされるOSはLinuxのみである。私は使い慣れているUbunt…

AMD ROCmを使うことで何ができるのか

MINISFORUM UM790 Proを注文した後、AMDもROCmというソフト(NVIDIAのCUDAに該当するもの)を提供していることを知った。このAMD ROCmを使うことで、UM790 Proで動作が期待できるAI関連ソフトについて書きたい。 ROCmでMNIST ROCmについて正確に知りたい方…

MINISFORUM UM790 Pro を購入した理由

約10年ぶりにPCを購入したので、その経緯と選定理由について書きたい。 経緯 これまで私が使用してきたマシンはMac mini(Late2012)である。このMac miniはインテル系CPU(i5-3210M 2.5GHzデュアルコア)でGPUもなくメモリは4GBしか積んでいない。こいつ…