シンギュラリティ実験ノート

購入した1000ドルPCで何がどこまでできるのか実験した記録です。

UM790 ProをUSB PDで使ってみた

UM790 Proは週末にシェアオフィスで使い、自宅ではMac miniで作業していた。しかし自宅でもUM790 Proを使いたいと思うようになった。UM790 Pro自体は軽いので持ち運べるのだが、ACアダプタは思いので持ち帰りたくない。幸いUM790 ProはUSB-CのPD(給電)に対応しているので、対応したUSB充電器を購入することにした。

充電器の機種選択

購入にあたって参考にしたのは、MINISFORUMのページにもリンクされているYouTubeの動画だった。そこで100WのUSB給電でPCが起動できることを確認し、Amazonで検討して最終的に購入したのはこの充電器だ。

動画では「100Wでも動くが私なら140Wで使う」というYouTuberの言葉があり、それを参考に140Wで給電できる充電器を選んだ。付属品のACアダプタが119.7Wとなっていることがこのアドバイスの根拠だった。

100W対応のUSB-Cケーブルが必要

充電器が届いたので早速家にあるUSB-Cケーブルで動作確認をするが、電源ボタンを押しても電源ランプが点かず全く起動しない。一瞬「返品」ということも考えたが、落ち着いて取扱説明書を読んでみると以下のように書かれていた。

「*140Wの出力を可能にするには、純正のUSB-C to magSafeケーブル或いはPD3.1(28V 5A)に対応するUSB-C to USB-Cケーブルが必要です。」

、VOLTME取扱説明書

私は元々、USB-Cケーブルは一種類しかないと思っていた人だ。UM790 ProのUSB-Cでの映像出力を確認しようとした時も、家にあったUSB-Cケーブルで試しても映像が出力されずに焦った。この時はディスプレイを買った時の付属品にUSB-Cケーブルがあったことを思い出し、そのケーブルで映像が出力されたので、ようやくUSB-Cケーブルには映像出力できるケーブルとそうでないケーブルの2種類があると知ったのだ。

今回更にUSB-Cには140W対応のケーブルや、100W対応のケーブルがあることを知った。

UM790 Proに140Wは不要

その日のうちに家電量販店でケーブルを購入した。100W対応(20V/5A)のケーブルで、しっかり「上限100W」と書かれている。値段は3,480円と高価であったが、これしか置いてないし、早く使いたいので購入した。動作確認したところ、すんなりと起動した。

後日ネットで調べると、140Wに対応したUSB-C to USB-Cケーブルも売られているようだ。

といった経緯で結局100Wで運用することになった。実際のところ100Wで不具合は全く発生していない。試しに、USB-Cにモバイルディスプレイ(約8W)、USBで2.5インチ外付けHDD(約4W)、キーボードと光学マウスをUSBハブ経由で接続し、将棋AIソフトでCPUとGPUをフル回転させてしばらく動かしても全く問題ない。つまりUM790 Pro本体から周辺機器に12Wの給電をしながらでも動いているので、UM790 Proには140W給電は不要、100Wで十分ということだ。

140W給電の使い道

結果的に悔いの残る買い物になってしまった。自己責任であることはわかっているので誰かに文句を言うつもりはない。私の経験が今後の誰かの参考になれば幸いだ。

急速充電に対応した製品を購入すれば140W給電も使い道はあるかもしれないが、今のところ予定はないし、そもそも私は急速充電が好きではない。

急速充電を好きでなくなった原因はマキタの掃除機を購入した経験からだ。マキタの急速充電器についても書きたいことがあるが、書き始めると長くなるのでこれは別の記事にしたい。